IELTSのスピーキングはライティングと並んで、スコアアップが難しいセクションです。
「オンライン英会話を継続しているけど、なかなかスピーキングのスコアアップができない…」なんて、対策法に悩んでいませんか?
実は、わたしも当初はオンライン英会話で、ひたすら模擬テストをしていました。
残念ながら、スコアは全く上がりませんでした。
しかし、別の対策をとることで、スピーキングで7.5を取ることができました。
今回は、IELTSのスピーキングテストで7.5を獲得した対策法を紹介します。
この記事を読むと、IELTSのスピーキングのスコアアップに必要な勉強法がわかります。
この記事を書いているNAOのIELTSのスコア
OA8.0(GT)、OA7.5(AC)
スピーキングは7.0を2回、7.5を1回取得しています。
IELTS スピーキングテストの試験概要
IELTSのスピーキングテストは3つのパートに分かれます。
Part1
内容:個人的な事柄や日常生活に関する質問
・個人的な事柄→学業、仕事、家族、住んでいる場所など
・日常生活に関する事柄→趣味、食事、生活習慣など
3〜4種類のトピックが出され、1つのトピックにつき、3〜4問の質問があります。
所要時間:4〜5分
例:トピックが仕事の場合
・What is your job?
・Why did you choose that job?
・Is it a popular job in your country?
・Do you enjoy your work?
Part2
内容:指定されたトピックに関するスピーチ
・これまでの体験→スポーツ、旅行、映画、本、出会った先生など
・これからのこと→理想のリーダー、会ってみたい著名人、訪れてみたい国など
所要時間:3〜4分(準備時間:1分、話す時間1〜2分間)
例:Describe a place you have recently visited.
You should say:
・where you went
・who you went with
・how you got there
・and explain why you enjoyed it.
Part3
パート2のトピックに関連した質問をされます。
パート2と関連するトピックで2〜3種類、1つのトピックについて、2〜3個の質問をされます。
所要時間:4〜5分
例:パート2で旅行のトピックだった場合、
・Why do some people prefer to travel abroad rather than in their own country?
・Do you think traveling to another country can change the way people think?
・How have holidays changed over the past few decades?
IELTSのスピーキングテストの採点基準
流暢さと論理的一貫性(Fluency and Coherence)
流暢さ:止まらず、一定のスピードをもって話せること
論理的一貫性:自分の考えを論理的に、明確なつながりをもたせて、説明できること
語彙力(Lexical Resource)
様々な単語・表現を適切に用いることができること
文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
多彩な文法表現を正確に使うことができること
発音(Pronunciation)
わかりやすい発音で伝えることができること
採点方法
以上の4つの採点基準それぞれにつき、1.0〜9.0までのバンドスコアで評価されます。その平均がスピーキングテストのバンドスコアとなります。
以下の表で、上述した4つの採点基準のバンドスコア毎に求められるレベルがわかります。
IELTSスピーキングテスト 対策
対策① サンプル動画の分析
自分の目標とするバンドスコアがどのくらいなのかをまずは確認しましょう。
英検協会のHPには、CFERレベル B1(IELTS4.0〜5.0)〜C1(IELTS7.0〜8.0)のサンプル動画があります。
【CEFRとは】
Common European Framework of Reference for Languages: Learning、 teaching、 assessment (外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)の略で、複数の言語を対象とした学習、教授、評価のための枠組みとして長年の言語教育の研究成果を基盤にヨーロッパで開発されました。CEFRの中心になっているのが言語達成度を表す共通参照レベルで、A1 から C2 までの6つのレベルが設定されています。
ちなみに、B1はこちら↓↓
また、JSAFのHPにもバンドスコア5.0〜8.5までのスピーキングサンプル動画があります。
以下の動画は、バンドスコア6.0レベルのサンプル動画です。↓↓
現在の自分のレベルや目標スコアのレベルを把握するためにも、これらのサンプル動画を一度チェックしてみてください!
目標スコアが高い(7.0以上)場合は、どのような文法や単語を使っているか、論理展開の仕方を分析すると、自分に不足しているスキルがわかるはずです。
ちなみに、ケンブリッジのIELTS公式ガイドの付属のDVDにも、サンプル動画があります。その他のセクションの対策もできるので、おすすめの一冊です。
対策② 回答の準備
IELTSのスピーキングテストで1番重要な対策法といえます。
特に、パート1とパート2は参考書やネットで過去に出題された問題が載っています。
また、同じような質問が繰り返し、使用されることが多いです。
このため、質問を集め、回答(いわゆるスクリプト)を準備します。
わたしは、勉強開始当初、オンライン英会話で模擬テストだけを行なっていました。しかし、約半年間続けても、スコアは全く変わりませんでした…
そこから勉強方法を変えました。
・予想される質問に対し、スクリプトを準備する。
・試験10日〜1週間前になったら、スクリプトを何度も声に出して読む。
結果として、、1ヶ月でスコアが6.0→7.5に上がりました!
「質問されても、すぐに話す内容が思いつかない」という方は、まずはスクリプトを準備するところから始めると良いでしょう。
対策③ オンライン英会話の有効活用
オンライン英会話では、
①上述したパート1、2のスクリプトの添削
②パート3の練習
を中心に行います。
①パート1、パート2のスクリプトの添削
❶パート1、2の質問に対するスクリプトを作成する。
❷レッスンで、準備したスクリプトを読み、
・文法や単語・フレーズの使い方に間違いはないか
・より良い表現の仕方はないか
・パラフレーズ(言い換え表現)できないか
などを、添削してもらう。
❸レッスン終了後、添削された箇所を修正する。
パート3の質問は抽象的かつ予想が困難です。
そのため、スクリプトを準備することはなかなか難しいです。
❶レッスン前に、パート3の質問に対する自分なりの回答を作成する。
❷実際のレッスンで、予め準備した回答を話して、
・論理的一貫性があるか
・文法やボキャブラリーの使い方に間違いはないか
・より良い表現の仕方(パラフレーズ等)
を確認してもらう。
❸アドバイスを踏まえて、その場で回答を修正する。
❹レッスン終了後、同じ質問を復習する。
→回答のメモを見ずに、スムーズに回答できるくらいになれば、その日は終了。
❺慣れてきたら、❶を飛ばして、❷→❸→❹を繰り返す。
時間はかかりますが、予習・復習をしっかりと行うことが重要になります。
ちなみに、わたしはIELTSスピーキング対策でDMM英会話を利用していました。
DMM英会話で行ったIELTS スピーキング対策についてはこちらの記事でまとめています。
IELTSスピーキングで7.5獲得した対策法まとめ
・IELTSのスピーキングは3つのパートに分かれている
・採点基準は4つに分かれていて、英語力を総合的に評価される
・対策法① スピーキングサンプル動画を見て、目標スコアのレベルを分析する
・対策法② パート1、パート2の質問に対するスクリプトを作成する
・対策法③ オンライン英会話でスクリプトの添削、パート3の練習を行う
お読みいただき、ありがとうございました!
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