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【IELTS】ジェネラルライティング|task1の採点基準について

【IELTS】ジェネラルライティング|task1の採点基準について

こんにちは、NAO(@nao_wanderlust)です!

以前に、IELTSのジェネラルトレーニングとアカデミックの違いをまとめた記事を書きました。

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わたしは、ジェネラルトレーニングモジュールをメインに勉強を始めました。

NAO
NAO
勉強開始当初、困ったのが『ライティングのtask1』でした…

というのも、一般的なIELTS対策の参考書ではアカデミックモジュールを扱っているものが多く、ジェネラルトレーニングのライティングに関する情報が極端に少なかったからです。

そんな状況の中、試行錯誤することで、ライティングで7.5を獲得することができました!

これから数回に分けて、IETLSのジェネラルライティング(特にtask1)の概要や評価基準、スコアを左右する重要ポイントについて、まとめたいと思います。

これからIELTSジェネラルトレーニングを受験しよう!
すでに勉強しているけど、いまいちどうすればいいかわからない…

このように思っている人はぜひ記事を参考にしてくださいね。

【IELTS】ジェネラルライティングtask1の概要

まずは、IELTSのジェネラルトレーニングモジュール(ジェネラル)のライティングtask1の概要についてまとめます。

  1. ジェネラルのライティングtask1は「手紙」
  2. 150字以上書く
  3. 制限時間は20分程度
  4. task1はライティングスコアの1/3を占める
  5. 評価項目は4つ

②~⑤はジェネラルだけでなく、アカデミックモジュールのtask1も同じです。

一つずつ見ていきますね。

ジェネラルのライティングtask1は「手紙」

ジェネラルのライティングtask1は「手紙」

ジェネラルのライティングtask1では「手紙」を書くことが求められます。

ここがアカデミックモジュールとの大きな違いです。

ちなみに、アカデミックモジュールのtask1では、レポート(図表やグラフ、地図、ダイアグラムなど)が要求されます。

手紙には、職場の上司やカスタマーサービスなどに向けたフォーマルな手紙から、友達宛てのカジュアル(インフォーマル)なものまであります。

誰に宛てた手紙か、含むべき内容については、問題文に記載されているので、よく指示を読む必要があります。

詳細については、後日別の記事でまとめたいと思います。

150字以上書かなければいけない

ライティングtask1の問題文には以下のように記載されています。

Write at least  150 words.

つまり、150字以上書かないと要件を満たさないため、大きく減点されてしまいます。

初めは150字以上も書くなんて難しい!と感じるかもしれませんが、練習すると書くことができるようになります。

制限時間は約20分

IELTSのライティングの試験時間は1時間です。

1時間でtask1と2の両方を書き上げる必要があります。

書く量も多く(250字以上)、スコアの比重が高いtask2に時間を多めに取る方が良いので、task1にかけられる時間は20分程度ということです。

実際、問題文にも、

You should spend about 20 minutes on this task.

と書かれています。

NAO
NAO
手紙とエッセイ、得意・不得意があると思うので、20分という時間を一つの目安にするといいですね!

task1はライティングスコアの1/3を占める

IELTSのライティングはtask1と2があり、両方のスコアを換算して、最終スコアが出されます。

しかし、task1と2は同じ比重で計算されるわけではありません。

各スコアの比重は、

task1:task2=1:2

となっています。

例えば、task1が6.5、task2が6.0だとすると、ライティングの最終スコアは6.0となります。

NAO
NAO
スコアの換算法をみれば、task2が重要視される理由がわかりますね!

評価項目は4つ

IELTSのライティングは4つの評価項目があり、バンドスコア毎に基準が設けられています。

  1. Task Achievement(TA):課題達成度
  2. Coherence & Cohesion(CC):内容の一貫性
  3. Lexical Resource(LR):語彙力
  4. Grammatical range and accuracy(GR):文法の知識と正確さ

各評価項目にそれぞれ0~9の基準があり、各評価項目の比重は均等に1/4となっています。

【スコアの算出方法:例】

  • TA:7、CC:8、LR:7、GR:6の場合

このtask1のスコアは、7+8+7+6=24、24/4=7 7.0となります。

このスコア換算法はtask2においても同様です。

実際の試験結果では最終スコアしか知ることができません。

しかし、知っておいて損はないと思います。

【IELTS】ライティングTask1における4つの評価項目

【IELTS】ライティングTask1における4つの評価項目

IELTSのライティングtask1には4つの評価項目があることは先ほどもお伝えしました。

評価項目と基準については、IDPBritish Councilのサイトでも確認することができます。

IDP公式サイトには日本語版の評価基準もあるので、一度確認してみてくださいね。

Task Achievement:課題達成度

設問で求められている質問に全て答えることができているかを評価しています。

ジェネラルのライティングにおいては、

  • 手紙の目的がきちんと書かれているか?
  • 宛先に応じた適切な文調で書かれているか?

が主に評価されます。

Coherence & Cohesion:内容の一貫性

内容にまとまりがあるか、論理的に表現することができているかが評価されます。

具体的には、

  • 段落分けを適切に行えているか?
  • 論理的に意見や説明を行えているか?
  • 適切に接続詞を使うことができているか?

が評価されます。

Lexical Resource:語彙力

様々な単語やフレーズを状況に応じて使うことができているかを評価します。

  • スペルミスがないか?
  • 状況に応じた単語を選択できているか?
  • 幅広い語彙を自然に使用できているか?

がポイントになります。

Grammatical range and accuracy:文法の知識と正確さ

ここでは、文法を正確に使うことができているかが評価されます。

  • 複雑な構文を使用できているか?
  • 間違いのない文章を書くことができるか?
  • 文法や句読点を正しく使いこなせているか?

といった項目が評価されています。

評価項目と各スコアの基準

評価項目と各スコアの基準
NAO
NAO
各評価項目における、スコア5~8の評価基準をまとめました。

Task Achievement:課題達成度

【Band Score5】

  • 課題の要件に大体取り組めているが、書式が所々不適切。
  • 手紙の目的が時折不明瞭だが、記されている。手紙のトーンに統一性がなく、時折不適切。
  • 重要点を記述しているが、十分にカバーしきれていない、詳細にこだわる傾向がある。

【Band Score6】

  • 課題の要件に取り組めている。
  • 文調に統一性が見られないこともあるが、概ね手紙の目的を明確に記述している。
  • 重要点を記述し、十分に強調できているが、詳細部分が関連性を欠く、不適切、不正確なことがある。

【Band Score7】

  • 課題の要件をカバーしている。
  • 手紙の目的が明確に記述されている、統一性のある適切な文調である。
  • 重要点が明確に記述され、強調できているが、広げる余地がある。

【Band Score8】

  • 課題の要件を十分にカバーしている。
  • 明確かつ適切に重要点を記述、強調、説明できている。

Coherence & Cohesion:内容の一貫性

【Band Score5】

  • 情報がある程度整理されているが、全体的な発展がない。
  • 接続詞の使用が、不十分、不適切、または多用しすぎる。
  • 参照や置換(指示語の使用)が不十分で、重複が見られる。

【Band Score6】

  • 情報や意見の配置に一貫性があり、構成も概ね明確である。
  • 接続詞を効果的に使用しているが、時折不適切、機械的である。
  • 参照が明確でない、不適切なことがある。

【Band Score7】

  • 情報や意見が論理的に整理されており、明確な連続性がある。
  • 適切に様々な接続詞を使用しているが、使用の仕方に過不足がある。

【Band Score8】

  • 情報や意見を論理的に配置している。
  • 全ての観点から文章を上手にまとめている。
  • 段落分けを十分かつ適切に行っている。

Lexical Resource:語彙力

【Band Score5】

  • 語彙の使用範囲は限定的であるが、課題に最低限必要なレベル。
  • スペルや語形成にかなりの間違いが見られ、読みづらい。

【Band Score6】

  • 課題に対する十分な範囲の語彙を使用できる。
  • 一般的でない語句の使用を試みるが、不正確なことがある。
  • 単語の選択・スペルや語形成に間違いが時折みられるが、コミュニケーションを阻害するほどではない。

【Band Score7】

  • 十分な語彙を使用でき、柔軟性や正確さも認められる。
  • 一般的でない語句を使用でき、表現や組み合わせにも配慮できる。
  • 単語の選択・スペルや語形成に間違いが散見される。

【Band Score8】

  • 正確な意味を伝達するために幅広い語彙を流暢かつ柔軟に使用できる。
  • 一般的でない語句をうまく使用できるが、単語の選択や組み合わせに時折不適切さがある。
  • 単語のスペルや語形成にほとんど間違いがない。

Grammatical range and accuracy:文法の知識と正確さ

【Band Score5】

  • 複雑な構文の使用は限定的。
  • 複雑な構文の使用すると、正確さに欠ける。
  • 文法や句読点の間違いが多く、読みづらいこともある。

【Band Score6】

  • 簡単な構文と複雑な構文の両方を使用する。
  • 文法と句読点に間違いもあるが、内容理解に支障の出るようなことはめったにない。

【Band Score7】

  • 様々な複雑な構文を使用できる。
  • 間違いの全くない文章を書けることが多い。
  • 文法と句読点をうまく使いこなすが、少し間違いが存在する。

【Band Score8】

  • 様々な構文を使用できる。
  • 総じて間違いのない文章を書くことができる。
  • 間違いや不適切さがまれに見られる。
NAO
NAO
各評価項目のレベルを把握しておくと、スコアを上げるためにやるべきことが見えてきます!

採点基準を知ることが目標スコア達成への第1歩!

採点基準を知ることが目標スコア達成への第1歩!
採点基準ってわざわざ知る必要ある?

勉強開始当初、まさに私がこう思っていました。

数年前、IELTS対策の学校に通っていた時、授業中に、ほぼ毎回ライティングやスピーキングの評価項目の確認がありました。

初めは、正直に言うと、、

NAO
NAO
そんなことより、もっとテクニック的なことを教えてほしいー!って思ってました…(笑)

ですが、

自分のライティングやスピーキングを見直したり、目標スコアで求められているレベルを把握することを繰り返しているうちに、評価項目や基準の重要性に気付くことができました。

採点基準を知らずに勉強していると、自分のライティングやスピーキングで不足している要素がわからず、遠回りになってしまう…なんてことも。

これを機会にぜひ確認してくださいね!

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ABOUT ME
NAO
カナダ移住を目標に活動中。 日本での理学療法士としての約10年のキャリアを捨て、カナダのカレッジで勉強し、現地就職を目指しています。 2015〜2016年に語学留学+ワーホリ(元Tim Hortons店員) 2021年8月~カレッジ入学。Baking and Pastry Arts専攻 英語学習やカナダでの生活について発信していきま。学習相談等、気軽にどうぞ!IELTS8.0/TOEIC905