IELTS (アイエルツ)を受けようと決めたけれど、
- 「リスニングの試験ってどんな感じ?」
- 「どうやって勉強したらスコアが上がるの?」
って悩んでいませんか?
IELTSでは、リスニングとリーディングは良いスコアを出しやすいセクションと言われています。
つまり、リスニングで良いスコアを出すと、他のセクションをカバーでき、結果的にオーバーオールも良くなります。
悲しいことに、ただ英語を聞いているだけでは、リスニングのスコアは上がりません。しかし、この記事で紹介する勉強方法を実践すると、スコアが上がります。
なぜなら、わたし自身も紹介する勉強方法を実践して、IELTSのリスニングセクションで9.0(満点)を取ることができたからです。
この記事では、
①IELTSのリスニングの試験概要
②リスニングの勉強方法
③リスニング対策におすすめの参考書
④おすすめのサイト
を紹介します。
記事を読み終えると、IELTSのリスニングの試験概要、リスニングの勉強方法を理解することができます。
IELTS(アイエルツ)のリスニングの試験概要

試験時間
試験時間は30分+10分の合計40分です。
最後の10分は解答用紙に解答を書き写すための時間です。
問題数・問題の内容
全部で40問です。
4パートあり、各パート10問ずつ問題があります。
(※2020年1月11日以降、リスニングの試験問題やアナウンスで使用していた“Section”という言葉が“Part”に変更となりました。)
パート1
日常生活における2人の人物による会話(ダイアログ)
例:宿泊施設の予約・フィットネスクラブへの入会 など
メモや申し込み用紙等の穴埋め問題、選択問題等がよく出題されます。
名前や住所、電話番号、メールアドレスなどスペルを確認する問題も出ます。
パート2
日常生活におけるモノローグ
例:地域の施設に関する説明 など
選択問題や地図を見て場所を答える問題などがよく出ます。
パート3
教育の現場での複数の人物間の会話
例:学生同士でレポートのテーマについて話し合う、学生とチューターで研究計画について話し合う など
選択問題、フローチャートの穴埋め、組み合わせ問題(例:誰の意見か)がこのパートではみられます。
パート4
学術的なテーマに関するモノローグ
例:大学の講義 など
穴埋め問題が多いです。時折、選択問題も出題されることがあります。
注意点

1回しか音声が流れない
どのパートも音声が1回しか聞けないため、集中して聞かなければいけません。
問題文を読む時間が与えられる
各パートが始まる前に数十秒間、問題を先に読むことができます。
(※以前はパート1に例題がありましたが、2020年1月11日以降から削除されましたが、問題文を読む時間はあるようです。)
さまざまなアクセントが含まれている
イギリスだけでなく、アメリカやカナダ、オーストラリアといったさまざまなネイティヴスピーカーのアクセントが含まれています。
スコアの換算方法
リスニングは、ジェネラルトレーニングモジュール・アカデミックモジュールともに同じ問題です。
スコアの換算方法も同じです。
正答数 | バンドスコア |
39−40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
32-34 | 7.5 |
30-31 | 7.0 |
26-29 | 6.5 |
23-25 | 6.0 |
18-22 | 5.5 |
IELTS(アイエルツ)リスニングの勉強方法

単語力・文法の理解があるか
そもそも単語力や文法の知識が不足していると、リスニング力の向上は図ることができません。
リスニングのスクリプトを読んで、意味のわからない単語がたくさんある、文法が理解できていないといった場合は、単語力の向上、文法の復習から行った方が良いです。
以下の記事で、単語を効率良く覚える方法について説明しています。

シャドーイング
単語力や文法の理解ができている場合は、シャドーイングをおすすめします。
シャドーイングとは、英語の音源を聞いて、0.5秒後くらいを聞こえた通りにマネして発音する訓練法です。聞こえてくる英文のすぐ後を影(shadow)のように追いかけるのがポイントです。
シャドーイングは労力が伴いますが、正しい方法で行うと、一言一言がはっきり聞こえるようになります。
実際にわたしも学習計画の中にシャドーイングを取り入れてから、
グッとスコアが伸びました。
以下がわたしのスコアです。
1回目(1番下)の受験時はシャドーイングを行なっていませんでした。
その後、定期的にシャドーイングを行い、多聴(この後説明)と組み合わせることで、スコアを上げることができました。
多聴
シャドーイングをすることで、英語をしっかり聞き取れるようになります。
実際の試験では、初めての音源を聞くことになるので、
普段から聞き慣れていない音源を集中して聞く練習も必要です。
そこで、多聴をおすすめします。
多聴とは、さまざまな音源を聞いて、実際に内容を理解するためのトレーニングです。
多聴を行うことで、集中力が増し、初めての音源にもいつもの緊張感で望めるようになります。
実際に、わたしもさまざまな動画や音源を通勤中に聞くことで、英語に耳が慣れてくる感覚を養うことができました。
注意点としては、できるだけ毎日行い、聞き流さないようにすることです。
聞き流すクセがつくと、試験の時もわからない問題が出ると、聞き流してしまいます。
そして、解けるはずの問題すら聞き流してしまう恐れがあるので、十分に注意しましょう。
IELTS(アイエルツ)のリスニングでの対策・ポイント

IELTSのリスニングに特化した対策として挙げられるのは、
①問題の先読みを行う
②解答は大文字で書く
③パラフレーズを意識する
の3つです。
問題の先読みを行う
リスニングの音声が始まる前には上述した通り、数十秒間設問を読む時間が与えられます。
その時間を利用して、内容の予測、設問で何が問われているかを確認しましょう。
解答は大文字で書く
これに関しては、賛否両論あるかと思います。
しかし、わたしは大文字で書く方がミスが少なくなると思います。
というのも、名前や住所、建物や地名を書く時に全部大文字で書いていれば、時間短縮・間違いを防ぐことができます。
(どこを小文字にしたらいいかとか迷わなくて済む)
パラフレーズを意識する
IELTSを勉強している人なら、聞いたことがあるはず「パラフレーズ」
パラフレーズとは「言い換え表現」のことで、
リスニングのみならず、すべてのセクションで重要視されています。
リスニングの問題でも、問題文に書かれている単語や表現とは違う単語や表現が用いられています。
このパラフレーズを理解できると、リスニングでも正答率が上がります。
IELTS(アイエルツ)のリスニング対策におすすめの参考書

ケンブリッジ公式問題集
Academic moduleを勉強されている方はこちら↑
General training module を勉強される方はこちら↑
リスニングは同じ問題が掲載されています。
with audio とwithout audioの2バージョンあります。
with audio はリスニングの音源が収録されているので、そちらを購入するようにしましょう。
公式問題集を実際に解いて、問題形式に慣れておきましょう!
公式問題集の使い方については、以下の記事にまとめています。

The Official Cambridge Guide to IELTS
この公式ガイドは模試だけでなく、IELTSでよく出る問題形式に沿って、スコアアップに必要なポイントを勉強することができるので、おすすめです。
Listening for IELTS (Collins English for Exams)
CollinsのIELTSシリーズのリスニング対策の参考書です。
各ユニットで扱うトピックに必要なボキャブラリーも学べます。
また、IELTSの試験形式に慣れるための問題も収録されています。
模試は少ないですが、初めに勉強する本としておすすめできる参考書です。
以下の記事では、IELTS対策におすすめの参考書をまとめています。

多聴におすすめのサイト

多聴は自分のレベルに合ったものを選ぶ必要があります。
なぜなら、いきなり難しい海外のニュースを聞いても、理解できずに挫折してしまうからです。
実際に、わたしもBBCやCNNのニュースをいきなり見て、わからない単語ばかり出てきたので、すぐにあきらめました。
そんな経験をした、わたしが勉強になったと思う、多聴におすすめのサイトを2つご紹介します。
BBC Learning English

URL: http://www.bbc.co.uk/learningenglish
BBC learning English は、英語学習者のためのサイトでコンテンツも豊富です。
ボキャブラリー、文法、発音などさまざまな分野をわかりやすく解説しています。
イギリス英語ですが、とてもキレイな発音なので、わかりやすいです。
わたしのおすすめのコンテンツは、
①6 Minute English:毎週一つのトピックについてのディスカッションがあり、ボキャブラリーも学ぶことができます。6分という長さもちょうどいいです。
②News Review:毎週話題のニュースを取り上げ、実際の新聞などの記事で使われている英語を学ぶことができる。対話形式のため、さまざまな人の発音を聞くことができる。
YouTube チャンネルやオリジナルのアプリもあるので、自分の使いやすい媒体で勉強することができます。
BBC Learning English については以下の記事で紹介しています。

TED-Ed

URL: https://www.ted.com/watch/ted-ed
TED-Edは、有名なTEDのコンテンツの1つです。教育的なショートビデオで、トピックも幅広いです。
時間も5−6分とそこまで長くないです。
またスクリプトもあるため、わからない単語などを調べることもできます。
まとめ
・IELTS(アイエルツ)のリスニングの試験時間は40分
・問題数は40問、音声は1回しか流れない
・単語力と文法の理解が必須
・リスニングの勉強方法は①シャドーイングと②多聴
・IELTSに特化した対策も必要
・おすすめの参考書
①ケンブリッジ 公式問題集
②ケンブリッジのIELTS公式ガイド
③Collins Listening for IELTS
・多聴におすすめのサイト
①BBC learning English
②TED-Ed
リスニングはしっかりと対策を行うと、スコアが上がりやすいセクションです!
わたしもこの方法で9.0を獲得することができたので、リスニングの勉強方法について悩んでいる方は参考にして下さい。
お読みいただき、ありがとうございました!
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https://nao-wanderlust.com/ielts-jyuken/