IELTS(アイエルツ)は、海外への留学や移住をしようと決断した時に必要になります。
「アカデミックとジェネラル、どちらを受ければいいの?」
「どちらが自分に合っているのかわからない」
と悩んでいませんか?
アカデミックとジェネラルは同じIELTSでも違いがあり、自分に必要なモジュールを選択しないと、せっかくの受験が無駄になってしまいます。
実際に、試験会場で受験するモジュールを間違っている人を見かけたことがあります。
この記事では、IELTSをこれから受験しようと考えている方に向けて、以下について紹介します。
①IELTS(アイエルツ)とは?
②アカデミックとジェネラルトレーニングの試験形式の違い
③アカデミックをジェネラルトレーニングで代用できる場合
④どちらも受験したわたしの感想
この記事を読むと、自分が受験すべきモジュールを知ることができます。
IELTS(アイエルツ)とは?

IELTS(アイエルツ)は、世界最大級の受験者数を誇る英語運用能力評価試験です。
(ブリティッシュカウンシルHPより引用)
試験科目
・リスニング
・リーディング
・ライティング
・スピーキング
スコア
1.0〜9.0(満点)までのバンドスコアで示されます。
・総合評価としてのオーバーオール•バンドスコア
・各4技能のスコア
が出されます。
種類
・アカデミック・モジュール
・ジェネラルトレーニング・モジュール
の2つがある。
・英語圏の大学や大学院への入学申請をする時に使用される。
・イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院で入学基準として用いられることが多い。(アメリカではTOEFLが主流ですが、IELTSを受け入れている教育機関もあります。)
・各大学、大学院によって求められるスコアは異なる。
・英語圏の国(カナダ、ニュージーランド、オーストラリア)への移住申請を行う時に使用される。
・英語圏で学業以外の研修のために使用されることもある。
自分の目的(留学、移民)や受け入れ先(大学や移民先)の基準を確認して、受験すべきモジュールと必要スコアを確かめましょう!
IELTS(アイエルツ)のアカデミックとジェネラルの試験形式の違い

IELTS(アイエルツ)のアカデミックとジェネラルの試験形式の違いはリーディングとライティングにあります。
リーディング
アカデミック
・長文(900〜1,000字程度)が3パッセージ
・内容は様々な専門分野で、雑誌や新聞、書籍から出題
ジェネラルトレーニング
・section1は日常で見かける広告などの短文2つ
・section2は仕事(例:ジョブインタビュー)に関する短文2つ
・section3はアカデミックと同じような長文1つ
難易度
難易度はアカデミックの方が高いです。
専門的な内容かつ読む量もジェネラルに比べると圧倒的に多いからです。
ジェネラルトレーニングの長文はアカデミックと難易度は同じくらいですが、専門的な用語はアカデミックに比べると少なくなっています。
ジェネラルの方が易しいと聞いて、
「簡単なジェネラルの方が良いスコア出しやすいやん!」と思った方…
ジェネラルでハイスコアを出すには、高い正答数が求められます。
例えば、同じ30問正解でも、
アカデミックではスコアが7.0になるのに対して、
ジェネラルでは、6.0になります。
(ジェネラルで7.0を取るには34問以上正解が必要)
基本的には同じ受験者がアカデミックとジェネラルを受けて、同じスコアになるように設定されているようです。
リーディングのスコアの違いについては以下の記事がわかりやすいので、参考にしてください。
ライティング
アカデミックとジェネラルではライティングのtask1が異なります。
アカデミック
アカデミックのtask1では、グラフ・表・地図などの説明(レポート)を行います。
必要な情報を読み取り、文章にして説明していく力が求められます。
ジェネラルトレーニング
ジェネラルトレーニングのtask1は手紙です。
フォーマル(問い合わせや苦情、依頼等)とインフォーマル(友達や家族宛て)に分けられます。
シチュエーションと書かなければいけないポイントについては提示されますが、詳細は自分で考える必要があります。
難易度
アカデミックもジェネラルも150語以上の記載が必要です。
採点基準はアカデミックもライティングも同じです。
手紙は自分で内容を考えるのが難しいという方もいれば、グラフからどの情報を読み取ればいいのかわからないという方もいるので、一概にどちらが易しいとは言いにくいです。
アカデミックのスコアがジェネラルに代用できる?!

一部の国(オーストラリアやニュージーランド)では、アカデミックのスコアを永住権申請時に代用することができるそうです。
但し、カナダの永住権申請に関しては、ジェネラルトレーニングしか認められていません。
移民に関する法律や要件は頻繁に変更されます。
移住を希望している国の移民局や専門の移民コンサルタントに一度相談してみましょう。
どちらも受けたわたしの感想

わたしはジェネラルを9回、アカデミックを1回受験しています。
どちらも受けた感想としては、わたしはジェネラルトレーニング向きでした。
リーディングはジェネラルの方が断然易しい
先程も説明しましたが、リーディングはジェネラルの方が難易度は易しく、文章量も少なく、解きやすいです。
・ジェネラルトレーニングの問題はワードで答える問題が多い
・高スコアにはミスが許されない
といったデメリットもあります。
しかし、対策をしっかりすれば、満点も可能です。
実際に、わたしはジェネラルトレーニングのリーディングで9.0を取っています。(アカデミックは8.5)
ライティングは個人的には手紙の方が書きやすい
個人的な感想になってしまうのですが、手紙の方が書きやすかったです。
理由としては、わたしがジェネラルトレーニングの勉強を先に行なっていて、後からアカデミックの対策を行ったからかもしれません。
ライティングに関しては、得手不得手が個人によって違うかもしれません。
日本で売られているアイエルツの参考書のほとんどがアカデミック用です。
ジェネラルトレーニングの教材は少ないですが、ケンブリッジの公式問題集でしっかり勉強すれば大丈夫です!
おすすめの教材に関しては、以下の記事で紹介しています。



IELTSのアカデミックとジェネラルの違い まとめ
・IELTS(アイエルツ)は英語運用能力評価試験
・アカデミック・モジュールとジェネラルトレーニング・モジュールがある
・リーディングとライティングで試験形式が異なる
・一部の国では、アカデミックのスコアでジェネラルの代用ができることもある
・個人的にはジェネラルトレーニングが解きやすい
お読みいただきありがとうございました!
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