こんにちは、NAO(@nao_wanderlust)です!
前回、IELTSのジェネラルトレーニングのライティングtask1の概要と採点基準についてまとめた記事を書きました。
今回から、実際にジェネラルトレーニングのライティングtask1の対策をする際に、気を付けるポイントについて紹介します。
このように思っている人は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
【IELTS】ジェネラルライティングtask1は「手紙」
前回もお伝えしましたが、IELTSのジェネラルトレーニングのライティングtask1は「手紙」です。
「手紙」といっても、好き勝手に書いていいわけではありません。
設問から宛先やシチュエーションを読み取り、それらに応じた文体や内容を書くことができないと、高スコアは期待できません。
【IELTS】ジェネラルライティングの重要ポイント|
その1「手紙の宛先」を把握する
IELTSのジェネラルトレーニングのライティングtask1での重要ポイント1つ目。
それは、「手紙の宛先」を把握することです!
ここでは、手紙の宛先を把握すべき理由と手紙の宛先の種類について説明します。
なぜ宛先を把握しないといけないのか?
宛先を把握しないといけない理由。
それは、「スコアに大きく影響するから」です。
IELTSのジェネラルライティングでは、上司、行政機関、学校の先生などに向けたフォーマルな手紙や、友達や家族宛てのインフォーマルな手紙を書くことが求められます。
また、宛先に応じて、単語やフレーズだけでなく、手紙の始め方・締めくくり方なども使い分ける必要があります。
例えば、上司に向けた手紙にカジュアルな口語表現を使用していると、大きく減点されてしまいます。
逆に、友達宛ての手紙なのに、かしこまった表現を使っていても、違和感を感じますよね。
ですので、問題文を読んで、「手紙の宛先」を理解することが重要になります。
ライティングの評価基準
前回の記事で、ジェネラルライティングの評価基準について触れました。
ライティングには4つの評価項目があります。
- Task Achievement(TA):課題達成度
- Coherence & Cohesion(CC):内容の一貫性
- Lexical Resource(LR):語彙力
- Grammatical range and accuracy(GR):文法の知識と正確さ
手紙の宛先を理解できていないと、、、
不適切なトーンや表現を使用してしまうことになり、「①Task Achievement(TA):課題達成度」の評価項目で大きく減点されてしまいます…
前回の記事でも触れましたが、TAのバンドスコア毎の基準を見ると以下のように記載されています。
【Band Score5】
- 課題の要件に大体取り組めているが、書式が所々不適切。
- 手紙の目的が時折不明瞭だが、記されている。手紙のトーンに統一性がなく、時折不適切。
- 重要点を記述しているが、十分にカバーしきれていない、詳細にこだわる傾向がある。
【Band Score6】
- 課題の要件に取り組めている。
- 文調に統一性が見られないこともあるが、概ね手紙の目的を明確に記述している。
- 重要点を記述し、十分に強調できているが、詳細部分が関連性を欠く、不適切、不正確なことがある。
【Band Score7】
- 課題の要件をカバーしている。
- 手紙の目的が明確に記述されている、統一性のある適切な文調である。
- 重要点が明確に記述され、強調できているが、広げる余地がある。
【Band Score8】
- 課題の要件を十分にカバーしている。
- 明確かつ適切に重要点を記述、強調、説明できている。
これをみればわかるように、宛先に応じた適切なトーンの選択ができていないと、Band5~6、それ以下になる可能性が高いです。(もちろん、その他の要点も踏まえて総合的に評価されます。)
【IELTS】ジェネラルライティング|宛先は2種類
IELTSのジェネラルライティングのtask1で書く手紙は、
- フォーマル
- インフォーマル
の2種類に分けられます。
フォーマル
【フォーマルレターの宛先例】
- 上司
- 先生
- 大家さん
- 行政機関
- お店や施設の責任者
このように仕事や学業といった場での知り合い、もしくは直接会ったことはない人に向けて手紙を書く場合は、フォーマルレターを選択します。
インフォーマル
【インフォーマルレターの宛先例】
- 友人
- 家族
セミフォーマルって必要??
IELTS対策のサイトや参考書を見ていると、、
「手紙の宛先は、フォーマル・セミフォーマル・インフォーマルの合計3種類!」と説明しているものもあります。
セミフォーマルレターとは、友人など親しい間柄宛てですが、内容は仕事などについて書く手紙のことを言います。
というのも、親しい人宛てとはいえ、メインのトピックは仕事など。
カジュアルな口語表現ばかり使用していたら、どう思いますか?
日本語でも違和感を感じますよね?!
宛先がセミフォーマルな場合は、手紙の冒頭でフレンドリーに挨拶することは大丈夫ですが、フォーマルレターと同じ書き方にすることで、手紙のトーンを統一することができるでしょう。
【IELTS】ジェネラルライティング|具体的に気を付けること
手紙の始め方・締めくくり方
IELTSのジェネラルライティングでは、手紙の宛先をまず初めに書かなければいけません。また、手紙の最後の締めくくり(日本の手紙でいう敬具)も宛先に応じたものを選択します。
【フォーマルレターの場合】(始まり:締めくくり)
- Dear Sir or Madam, :Yours faithfully,
- Dear Mr Yamada, :Yours sincerely,
手紙の宛先の名前を知らない場合は①を、職場の上司など直接名前を知っている場合は②のように名前(姓のみ、もしくはフルネーム)を書きましょう。
フォーマルレターの締めくくり方は、「Yours faithfully,」「Yours sincerely,」のどちらかを使うようにします。
【インフォーマルレターの場合】(始まり:締めくくり)
- Dear Nao, :Best regards,
- Dear Paul, :Best wishes,
インフォーマルレターは、親しい間柄宛てなので、「Dear」の後に下の名前を書きます。締めくくりは、他にも「All the best,」「With Love,」など。
文法
「英語には敬語なんてない」という意見を聞いたことがありますが、英語でも場面に応じて、言葉や文法の使い分けはされています。
例えば、フォーマルレターでは、短縮(例:I’m/You’re など)の使用はNGです。きちんと略さずに書かないと減点されます。(例:I am/You are)
でも、インフォーマルレターの場合は、「I’m writing…」でもOK。
手紙の宛先に応じて、ライティングスタイルも変える!
また、様々な構文を使うことも、ハイスコアを狙うには必須!
ボキャブラリー
フォーマルレターで口語表現の使用。
逆に、インフォーマルレターでの堅い表現の使用。
これらは、スコアを下げる要因となってしまいます。
【例】
- I am looking forward to seeing you.
- I can’t wait to see you.
どちらも「あなたに会うのを楽しみにしている」という意味ですが、上はフォーマル、下がインフォーマルな表現になります。
宛先に応じて使用する語彙や表現を変えること!
- I am writing with regards to this issue.
- I’m writing to let you know that I’ve moved to a new house.
①と②、どちらがフォーマル・インフォーマルでしょうか??
文法や使用している単語を見れば、分かるはず!
答えは、まとめの下に!
【IELTS】ジェネラルライティングのスコアに関わる重要ポイント①まとめ
- 「手紙の宛先」を把握する。
- 不適切なトーンの選択はスコアに影響する。
- 宛先は「フォーマル」と「インフォーマル」の2種類。
- 宛先に応じて、手紙の始め方・締めくくり方、文法、ボキャブラリーを変える。
今回は、ジェネラルライティングにおける重要ポイントの1つ目「手紙の宛先」についてまとめました。
これからIELTSのジェネラルトレーニングの対策をする方や既にしている方は参考にしてみてくださいね。