使い方教えて!
この記事を書いているNAOのIELTSスコア
- アカデミックモジュール:OA7.5
- ジェネラルトレーニングモジュール:OA8.0
- 各セクションのベストスコア
・リスニング:9.0
・リーディング:9.0
・ライティング:7.5
・スピーキング:7.5
IELTS(アイエルツ)公式問題集とは?
Academic module(アカデミックモジュール)
General training module(ジェネラルトレーニングモジュール)
IELTS(アイエルツ)の公式問題集とは、IELTSの実際の試験問題を作成している団体によって作られた公式の問題集です。
・最新版は14(2020年4月現在)
数字の大きいものが新しいバージョン。
・11以降、Academic(アカデミック)とGeneral training(ジェネラル)は別。
・1冊に4セット分の問題が収録されている。
・with audioとwithout audioがある。
with audioはリスニングの音源がダウンロード可能。
ご自分がAcademic(アカデミック)、General training(ジェネラル)どちらを受ければいいのかわからない方は、以下の記事を参照してください。
・リスニング:問題と解答、音源スクリプト
・リーディング:問題と解答のみ
・ライティング:問題とサンプルアンサー(模範回答もしくは受験生の回答例)
・スピーキング:問題のみ。
1冊約5,000円と、決して安いとは言えない公式問題集。ですが、実際の試験と難易度や問題の形式が似ているので、必携の1冊です。
IELTS公式問題集の各セクション毎の活用法
これから勉強を始める方は、最新版の14を購入するのが良いでしょう。
14が終われば、13、12とさかのぼって勉強することをおすすめします。
公式問題集でしっかりと勉強することで、特にリスニングとリーディングのスコアは確実に上がります。
実際に、わたしも
リスニングは6.0→9.0
リーディングも7.0→9.0
まで、スコアアップを図ることができました。
各セクション毎における公式問題集の活用法を解説します。
リスニング
リスニングにおける公式問題集の使い方は、主に2つあります。
①実際に問題を解く
問題を解く時の手順は以下の通りです。
①本番の試験と同じ条件で問題を解く。
②答え合わせをして、スコアを確認する。
③間違った箇所の原因の分析をする。
『答え合わせをして、スコアを確認して終了!』では、もったいない!
間違った原因の分析を絶対にしましょう。原因がわかれば対策法も見えてきます。
間違った原因→対策法
例①:スペルミス→スペルを覚え直す
例②:単語や構文を理解できなかった→スクリプトを確認して、単語や文法の復習
例③:聞き取りできなかった→シャドーイング
②シャドーイング
①は試験本番の形式に慣れるため、現在の実力を確認するために、必要な対策です。
しかし、①ばかりしていても、スコアアップは難しいです。
実際に、英語を聞こえるようになるためには、シャドーイングが不可欠です。
シャドーイングとは、音源を聞いた0.5秒後くらいに、聞こえた通りの音をそのまま真似て発音する練習法です。
公式問題集を使ったシャドーイングのやり方
①音源は30秒〜1分くらい(最長でも2分)
②シャドーイング前に、スクリプトの単語や構文を復習する。
③短い音源を完璧にシャドーイングできるようにする。
④1週間継続する。
個人的には、セクション2もしくは4(モノローグ)を使うのがおすすめです。
また、セクション4の音源は約5分なので、1分/回に分割すると、5日間で全ての音源のシャドーイングをできる計算になります。慣れてきたら、1回にシャドーイングする量(時間)を増やしてもいいと思います。
このシャドーイングは、正直に言うと、めちゃくちゃしんどいです。
特に初めのうちは口が思うように動かず、辛く感じるかもしれません。
たった30秒の音源を完璧にシャドーイングできるようになるまで、2時間くらいかかることもありました。しかし、1週間集中シャドーイングを月に1回ほどやることで、
リスニングのスコアを6.0→9.0
までアップさせることができました。
効果を実感するには、かなりの労力を伴いますが、効果は抜群です。
ちなみに、わたしは、カナダでIELTSの講師をされている藤本先生が説明されているシャドーイングのやり方を参考にさせていただいています。
藤本先生のブログはこちらから↓
藤本先生のブログ
また、リスニングの試験概要や勉強法については、こちらの記事にまとめています。
リーディング
リーディングもリスニング同様に、公式問題集の2つの使い方があります。
①実際に問題を解く
問題を解く時の手順は以下の通りです。
①本番の試験と同じ条件で問題を解く。
②時間内に解けなかった場合は、時間を気にせず、解いてみる。
③答え合わせをして、スコアを確認する。
リスニング同様、『スコアを確認して終わり!』ではもったいない!
次に説明する『精読』を必ずしましょう。
②精読
リーディングの問題を解いた後は、復習として精読を行うことで、リーディングの精度が向上します。
①パッセージ内のわからない単語を調べる。
②1文ずつ文型(主語、述語、目的語、補語)や構文(分詞構文など)を理解する。
代名詞、逆説マーカー、句動詞などもチェック。
③パラグラフ毎に、1文1文がどのような役割を担っているかを把握し、パラグラフの要約をする。
④もう一度、パッセージを読み、問題を解いてみる。
この精読は1パッセージで2〜3時間かかることもあります。
(問題の難易度や受験者の単語や文法の理解度による)
わたし自身も、精読を開始した当初は、1パッセージ終わらせるのに、休日をほぼ費やしました。決して楽な勉強法ではありません。
しかし、これを継続することで、英文を速く読むことができるようになりました。
スコアも7.0→9.0へとアップしました。
リーディング対策はこれだけで十分です。
ライティング
公式問題集には、ライティングの問題とサンプルアンサー(模範回答もしくは受験者の回答しかありません。ですので、公式問題集を使ってできることは、以下の2つです。
①実際に問題を解いてみる。
②模範回答の分析や参考になる表現を抜き取る。
注意したいのは、スコアが低めの回答です。
文法の間違いや、論理展開の仕方がめちゃくちゃなことが多いので、参考になりません。
また、模範回答によっては、使いやすい/使いにくいフレーズがあります。公式問題集に加えて、その他の参考書やサイトも活用して、勉強していくのが良いでしょう。
スピーキング
スピーキングに関しては、問題しか載っていないので、公式問題集だけで勉強するのは、難しいです。
公式問題集に載っている質問を集め、回答を準備し、オンライン英会話などを利用して、添削してもらうのが、1番効率の良い対策法だと思います。
もちろん公式問題集だけでは質問の数が圧倒的に少ないので、他の参考書やサイトも参考にした方が良いです。
詳しいスピーキング対策については、こちらの記事にまとめています。
IELTS(アイエルツ)公式問題集の活用法 まとめ
公式問題集はIELTS対策には必携の1冊です。
特に、リスニングとリーディングでは、実際に問題を解くだけでなく、シャドーイングや精読といった対策にも公式問題集を活用することができます。
ライティングやスピーキングについても、問題を解くことで試験形式に慣れることができます。
IELTS対策をする方は、公式問題集をフル活用してください!